シェアハウスに年齢制限はある?40代以上の方が入居するメリットデメリットも解説

シェアハウスは近年注目度が高まっている新たな生活スタイルであり、居住者が変わるために一期一会の出会いも期待できます。

ここでは、一人暮らしにはない魅力を求めて集まるシェアハウスの住人について、気になる年齢分布や年齢制限に関する情報を紹介します。

年齢制限がかかっている場合の理由やメリット・デメリットも併せてチェックしましょう。

シェアハウスに住む人の年齢分布

国土交通省が平成25年に実施した「貸しルームにおける入居実態等に関する調査」によると、25歳~30歳が全体でもっとも多い割合(全体の24.0%)となり、ついで多かった年齢層が30歳~35歳(21.1%)となりました。

25歳未満は13.0%、35歳以上も4割に満たない割合となり、シェアハウスの入居者のほとんどが25歳~35歳に集中していることがわかります。

シェアハウスを含めた「貸しルーム」全体では正社員が47.0%ともっとも多く、学生は12.0%、アルバイトは10.3%と続いています。

出典:国土交通省「貸しルームにおける入居実態等に関する調査」

シェアハウスに年齢制限はある?

シェアハウスでは暗黙のうちに年齢制限が設けられているケースが多くみられ、40代以降の利用者を受け入れている場合とそうでない場合に分かれています。

都心部を中心にシェアハウスを運営、紹介しているSHARE RESIDE SERIES(シェアリザイド)のデータでも、20代~30代の社会人が中心であり男女比は半々、ほとんどが社会人であり、外国人と学生の割合は少なくなっています。

出典:SHARE RESIDE SERIES – よくある質問

年齢制限を設けるシェアハウスが多い理由

年齢制限を設けるシェアハウスが多いのはなぜでしょうか。理由を詳しくみていきましょう。

シェアハウスの方針によって制限される

シェアハウスには、特定の年齢層をターゲットとして入居者をあらかじめ限定している場合があります。

たとえば「20代から30代までの比較的若い人たちが、自由に生活や仕事をしながら交流をしてほしい」といったイメージが出来上がっている場合、若い人たちに適した設備や物件内でのイベント(BBQなど)が企画されます。

そこに年齢の高い人が加わると、「パーティに誘っても参加してくれない」「みんなが気を使っておとなしくなってしまう」といった問題が出てくる可能性が考えられます。

実際、中高年層は若い世代のような盛り上がり方やイベントを好まず、静かに暮らしたい方が少なくないため、若者の多いシェアハウスが合わず、退居するケースもみられます。

このように、シェアハウスの方針に合致しない年齢層はあらかじめ年齢制限というかたちで区切られる傾向にあるのです。

同年代で固めることでトラブルを避ける

シェアハウスの主な利用者は、自身で物件を契約し引っ越し、居住から退居までが完了できる人に限られます。

一般の賃貸物件と同様に自力での居住が困難な人や困難となる年齢層は避けられる傾向にあるため、60代以降の高齢層は年齢制限にかかるおそれがあります。

また、同年代で入居者を固めることで、物件内での結束を深め協力関係を築き、トラブルを回避するといった目的も含まれます。

さまざまなコンセプトのシェアハウスが登場

かつてのシェアハウスは男女混合、外国籍の利用者も可能な物件が多数を占めていましたが、近年さらに細かなニーズに応えるために「女性専用」「学生限定」「ペット同伴」「家族用」など、さまざまなコンセプトの物件が増えてきました。

すでに年齢だけではなく居住者の「属性」が限定され、属性に見合わない場合は別のシェアハウスを検討することになります。

40代以上の人がシェアハウスに住むメリットデメリット

シェアハウスでは35歳まで、あるいは40歳までと年齢制限が設けられている場合がありますが、なかには40代以上でも入居可能な物件もあります。

40代以上の方がシェアハウスに住むメリットデメリットを、それぞれチェックしていきましょう。

40代以上の人がシェアハウスに住むメリット

中高年層と呼ばれる40代以降の方は、シェアハウスの利用によって以下のようなメリットが期待できます。

 幅広い世代と交流ができる
 老後資金の貯蓄に役立つ
 刺激を受けて意欲が生まれる
 独身者でも寂しくならない

まずは幅広い世代との交流、特に年下の年齢の居住者との交流が多くなるため、日々多くの刺激を受けられるメリットがあります。

若い人と気兼ねなく話せるように工夫し、イベントや企画にも積極的に参加するなどして生活にメリハリが生まれてくると、独身者でも寂しさを感じにくく毎日が過ごせるのではないでしょうか。

シェアハウスならではの節約効果によって老後資金を貯めたり、次のステージに進むための資金を確保したりすることも可能になります。

40代以上の人がシェアハウスに住むデメリット

シニア層がシェアハウスに居住する場合、どのようなメリットが考えられるのでしょうか。

 居住者とのジェネレーションギャップ
 ライフスタイルの違いによるストレス
 年齢制限にかかりやすくなる

40代以降の居住者は統計的にも少ないため、シェアハウスで出会う人の多くが年下になる可能性があります。

交流をしようとしても話が合わなかったり、うまく打ち解けられなかったりといった「ジェネレーションギャップ」を感じることもあるでしょう。

年齢制限の上限にかかるとそれ以降は物件を出なければならないので、シェアハウスを退居してからの生活も視野に入れなければなりません。

物件ごとの特徴や傾向を把握しよう

シェアハウスは多様化しており、女性や学生専用、または男女混合などさまざまな条件下で募集がかけられています。

40代以降の方が利用する場合、まずは物件ごとの特徴と募集している入居者の傾向や年齢制限をチェックしましょう。

十分に下調べを行いながら、年齢層の高い人でも安心できるシェアハウスを探してみてください。

シェアハウスってイイね!thumb_up

そう思っていただける場所がここにあります